ノンアルペアリングの季節設計 — 二十四節気と旬で組み立てる
ノンアルコールのペアリングを設計するとき、私たちがまず手がかりにするのは季節です。ワインであれば、ヴィンテージや産地という時間軸が一杯の背景を支えてくれます。発酵という時間を経ないノンアルコール飲料では、その背景を、素材が摘まれた季節そのものが担うと私たちは捉えています。 夏の終わりに摘んだ和ハーブと、晩秋の柑橘とでは、同じ「芳香」という軸で語っても、立ち上がり方がまったく違います。だから、一杯…
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ノンアルコールのペアリングを設計するとき、私たちがまず手がかりにするのは季節です。ワインであれば、ヴィンテージや産地という時間軸が一杯の背景を支えてくれます。発酵という時間を経ないノンアルコール飲料では、その背景を、素材が摘まれた季節そのものが担うと私たちは捉えています。 夏の終わりに摘んだ和ハーブと、晩秋の柑橘とでは、同じ「芳香」という軸で語っても、立ち上がり方がまったく違います。だから、一杯…
ノンアルコールの導入をご相談いただくとき、多くのお店がまず心配されるのは「美味しいものが作れるか」です。けれど実際に導入を進めると、つまずきやすいのは味そのものより、日々の運用のほうだと私たちは感じています。 原価が読めない、提供に手間がかかりすぎる、スタッフが自信を持って説明できない。この三つが揃わないと、どれだけ良い一杯を用意しても、店の負担になって続きません。本ノートでは、Non-Alco…
ノンアルコールは、いま一つの国だけの現象ではなく、世界各地で同時に動いている潮流です。IWSR の no/low alcohol に関する調査シリーズをはじめ、複数の観測が、この分野の広がりを継続的に報告しています。 ただ、私たちが注意深く読みたいのは、市場が伸びているという結論そのものよりも、地域ごとに動機が違うという点です。同じ「ノンアルコールが選ばれる」という現象でも、欧州・北米・アジアで…
ノンアルコール飲料市場の話題は、近年、数字で語られることが多くなりました。IMARC Group の予測では年平均 7.7% の成長、サントリーの調査では「健康志向」「若年層」「訪日外国人」の三要因が拡大を支える、Michelin Guide 2026 がペアリングの新評価軸を議論しはじめている。これらは、いずれも重要な観測点だと私たちは考えています。 ただ、これだけを並べて読むと、「ノンアルコ…
国際ソムリエ協会 (ASI) が定義する「ソムリエ」の役割は、近年、ワインのみならず「飲料全般を通じてゲストの体験価値を高める専門家」へと、静かにシフトしてきました。Court of Master Sommeliers の教育体系でも、日本酒・焼酎・ノンアルコール飲料・コーヒー・お茶の知識が体系的に組み込まれつつあります。これは、ソムリエという職業の地平がワインを越えて広がりつつあることを意味して…
インバウンド観光と、ノンアルコール飲料市場。この二つは、これまで別々の文脈で語られることが多くありました。観光は観光庁・自治体・宿泊業界の話、ノンアルコールは食品メーカー・飲食業界の話、というように。 Sun&R.Lab は、この二つを 同じ平面に並べて読む ことにしました。観光庁の『訪日外国人消費動向調査』2025 年第 1 四半期では、訪日客の体験消費は引き続き厚みを増しており、「日本でしか…