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業界考察

5 件のエントリ

季節の移ろいを映す静物。旬の枝葉とグラスが余白の多い構図で静かに並ぶ editorial イメージ

ノンアルペアリングの季節設計 — 二十四節気と旬で組み立てる

ノンアルコールのペアリングを設計するとき、私たちがまず手がかりにするのは季節です。ワインであれば、ヴィンテージや産地という時間軸が一杯の背景を支えてくれます。発酵という時間を経ないノンアルコール飲料では、その背景を、素材が摘まれた季節そのものが担うと私たちは捉えています。 夏の終わりに摘んだ和ハーブと、晩秋の柑橘とでは、同じ「芳香」という軸で語っても、立ち上がり方がまったく違います。だから、一杯…

落ち着いた飲食店のカウンターと、準備の整ったグラスが並ぶ静かな editorial イメージ

料飲店のノンアルコール導入 実務ガイド — 原価・提供・スタッフ教育のオペレーション

ノンアルコールの導入をご相談いただくとき、多くのお店がまず心配されるのは「美味しいものが作れるか」です。けれど実際に導入を進めると、つまずきやすいのは味そのものより、日々の運用のほうだと私たちは感じています。 原価が読めない、提供に手間がかかりすぎる、スタッフが自信を持って説明できない。この三つが揃わないと、どれだけ良い一杯を用意しても、店の負担になって続きません。本ノートでは、Non-Alco…

世界地図を想起させる抽象的な構図に、静かに置かれたグラスが並ぶ editorial イメージ

ノンアルコール市場のグローバル潮流 — 欧州・北米・アジアの動向を読む

ノンアルコールは、いま一つの国だけの現象ではなく、世界各地で同時に動いている潮流です。IWSR の no/low alcohol に関する調査シリーズをはじめ、複数の観測が、この分野の広がりを継続的に報告しています。 ただ、私たちが注意深く読みたいのは、市場が伸びているという結論そのものよりも、地域ごとに動機が違うという点です。同じ「ノンアルコールが選ばれる」という現象でも、欧州・北米・アジアで…

余白の多い editorial 静物。無印のグラスと一枝のハーブが静かに並ぶ、業界転換点を象徴するイメージ

ノンアルコールという "レンズ" — 産業を読み解くもう一つの視点

ノンアルコール飲料市場の話題は、近年、数字で語られることが多くなりました。IMARC Group の予測では年平均 7.7% の成長、サントリーの調査では「健康志向」「若年層」「訪日外国人」の三要因が拡大を支える、Michelin Guide 2026 がペアリングの新評価軸を議論しはじめている。これらは、いずれも重要な観測点だと私たちは考えています。 ただ、これだけを並べて読むと、「ノンアルコ…

ペアリング五軸を象徴する抽象的な editorial 静物。グラスとハーブが静謐に並ぶ

ペアリング設計の五軸 — ソムリエの感性を、ノンアルコールへ翻訳する

国際ソムリエ協会 (ASI) が定義する「ソムリエ」の役割は、近年、ワインのみならず「飲料全般を通じてゲストの体験価値を高める専門家」へと、静かにシフトしてきました。Court of Master Sommeliers の教育体系でも、日本酒・焼酎・ノンアルコール飲料・コーヒー・お茶の知識が体系的に組み込まれつつあります。これは、ソムリエという職業の地平がワインを越えて広がりつつあることを意味して…